仙台娘。紺 その3

決戦の夜公演!
まず、座席の確認。
完璧な最前のどセンター!


確実にステージまでの距離が1m無い。
ホントここで見ていいの?ってポジション。
もう一つの確認事項は近くにれいなヲタがいるか、いないか。
ある意味緊張度は大きい。
ものの見事にれいなヲタが居なかった!
3列目に今回のツアーTを着てスタンバッていたれいなヲタが
いたが、俺がパーカーを脱いで六感Tを着ているのを見て
思いっきりその顔から笑顔がなくなるのが見て取れた。
その気持ち良くわかる。 俺もいつも凹んでいたから・・・。


そして、全ての準備を終え気持ちを落ち着けて
開演の時を静かに待った。


開演!


HOW DO YOU LIKE JAPAN?の
イントロが鳴り響く。


れいながメインステージに降りてきた。


俺の存在を知ってもらわねば意味が無い!
だが、こちらがアピールする前に完璧な
アイコンタクトが送られて来た。


これが、最前の力なのか?


この段階で持ち込んだ小道具など何の役にも立たなくなった。
いや、そんなつまらない物は必要など無かった。


俺とれいなの間を邪魔する壁など最初から無かったのだから・・・。


それからは、穏やかで安らぎに満ちた時を過ごしました。


だが、そんな時間はあっという間に過ぎるモノ。
最後はれいなに感謝の言葉を伝え、れいなもそれに
笑顔で頷いて答えてくれました。


こうして、私の最初で最後の最前は終わりました・・・。
悔いなど何一つ無い!